たまたま最初に入社した会社がAccess VBAを中心としてシステムを構築している会社でした。 途中からExcelの作業を自動化することが多くなったのでExcel VBAも使用し始めました。
こちらの記事でExcel VBAとAccess VBAだったらExcel VBAから入門することをおすすめしました。
今回Excel VBAのオススメな点と残念な点をあげてみます。
Excel VBAのオススメな点 #
環境構築が簡単 #
会社や個人のPCには最初からExcelが入っていることが多いと思います。
Excelがインストールされていれば、すぐにプログラミングを始めることができます。
シートという優秀な入力・出力インターフェースがある #
プログラムでやりたいことはだいたい下記の流れが多いです。
データ投入→プログラムでデータ処理→結果を表示
Excel VBAだと
- シートにデータを用意する
- VBAでシートのデータを処理する
- 結果をシートに表示
他のプログラミング言語で自前で入力・出力インターフェースを用意すると結構な工数がかかります。
VBAの情報が多い #
プログラムを作っている時に分からないことがでてきます。
その場合Googleなどで検索して、解決方法を探すと思います。
VBAで分からないことを検索すると解決方法が見つかることが多いです。
また、Amazonなどで書籍を検索すると、たくさんVBAの本がでてきます。
勉強する場合なども書籍を購入して勉強することができます。
簡単に配布できる #
Pythonというプログラミング言語があります。使いやすい言語で、私も好きな言語です。
幅広い外部ライブラリが揃っていて、機械学習などでも利用されており、人気がある言語です。 私もWebの自動入力プログラムや機械学習でPythonを利用したことがありますが非常に使いやすいです。
ただ、作成したプログラムの展開方法については苦戦するのではないかと思います。
WindowsだとPythonが入ってないので、配布先にPythonをインストールしてもらうか、 作成したコードを実行形式exeに変換する必要があります。
Excel VBAはxlsmファイルを使用者に配布すれば、すぐに利用してもらうことができます。
Excel VBAの残念な点 #
ExcelがPCに最初から入ってないと初期費用が高くなる #
ExcelがPCに入ってない場合はMicrosoft Officeを購入してインストールする必要がでてきます。
ずっとExcelが使用できるOffice Personal 2016が約3万円
1年ごとに更新する必要があるOffice 365 Soloが約1万2000円とかなり高価です。
他のプログラミング言語だと無料でインストールできるものが多いので、 Excelが入ってない場合の初期費用の高さはかなりのデメリットになります。
バージョンアップしたファイルの配布方法が難しい #
オススメな点で「簡単に配布できる」点を挙げました。
自分だけでプログラムを利用する場合は問題になることはありませんが、 複数の人が利用する場合はプログラムの展開方法やバージョンアップのフローについて考慮する必要がでてきます。
最新版を配布しても、バージョンアップの周知ができておらず、ユーザーが古いxlsmファイルを使い続けることもあります。 古いバージョンのプログラムを使用して不具合がでた!などもありますので気をつけたいところです。
まとめ #
Excel VBAを身につけると非常に強力な武器になります。
環境構築が容易なことに加え、情報も書籍やWebにたくさんありますので身に着けやすい言語だと思います。