VBAでOption Explicitを書くべきか?
概要
VBAではOption Explicitステートメントをモジュールの先頭に書くことにより
プログラムを実行する前に、すべての変数が宣言されていることをVBAが確認してくれます。
これにより、変数名の入力ミスを防ぐことができます。
下記のようなコードがあります。
1Public Sub PrintValue()
2
3 Value1 = 1
4 Value2 = 2
5
6 MsgBox Value1 + Valu2
7
8End Sub
- 変数Value1に1を代入
- 変数Value2に2を代入
- メッセージボックスにValue1とValue2を足した値を表示する。
短めのコードですが、コードを実行すると変数の名前「Value2」を「Valu2」と誤って入力しているため、
Value1とValue2を足した3ではなく、Value1の値の1だけが表示されています。

Option Explicitを先頭に書いてValue1とValue2を宣言してからコードを実行します。
1Option Explicit
2Public Sub PrintValue()
3
4 Dim Value1 As Long
5 Dim Value2 As Long
6
7 Value1 = 1
8 Value2 = 2
9
10 MsgBox Value1 + Valu2
11
12End Sub
「コンパイルエラー: 変数が定義されていません。」と警告が表示されます。
Option Explicitステートメントにより、変数が明示的に宣言されているか確認しているためです。

エラーが発生している場所も表示されます。
短いコードであれば変数名の入力ミスにすぐに気が付きますが、長いコードを書くのであれば
Option Explicitは必ず書きましょう。